Say@New Zealand

NZにワーキングホリデー中の29歳です☺︎

短期留学@カナダ 〜part 1〜

おひさしぶりです。Sayです。

だいぶ時間が空いてしまいました。NZ生活では新しい仕事をはじめたり、コロナウイルスで外出禁止になったりとだいぶ忙しい毎日でした。という言い訳です。笑

 

親友にブログの存在を明かし、背中を押してもらったので今日からまた書き始めたいと思います。

 

2011年の3月に、私はカナダのトロントに単身で短期留学に発ちました。

空港までは家族に車で送ってもらい、一緒に空港内をうろうろとしました。これからはじまることが私にとっては未知すぎて、怖さも寂しさも、わくわくでさえあまり感じなかったことを覚えています。出国の時間が近づいたときに父は私に言いました。

「自分で住んだことも行ったこともない、言葉も通じないところへ娘を出すということは、俺もお母さんもいろいろな覚悟の上で決意したということだから。そこでSayが誰に銃を向けられても俺は飛んでいけないし、天災があっても助けることはできない。それでもSayを外国に出したということをわかっていてほしい。その思いを持って、責任のある行動をしてほしい。でも、自分のしらないことを知ったり、見たり感じたりすることはすごく良いことだから存分にたのしんできなさい。」

 

うちの父はむかしながらの頑固な日本男児ツンデレというか、普段から甘いことばかりいうような人ではありません。でも誰よりも家族を大事に思ってくれているひと。この言葉は、このあと私が歩んでいく人生を決断する中で、いつも心においておく大事な言葉になりました。

 

可愛い子には旅をさせることが、いかに難しいことなのか。今の私、29歳。子供はいませんが、あの頃の私よりはその決意の中に含まれた愛をもっと深く感じられます。両親がかっこよく決意をしてくれたおかげで、これまでの私の経験があるのだと思うと感謝が尽きません。

 

自分でお金を稼いで、自分で手配をして、自力で発つのだ、と決めた私でしたが、どんなときも”一人で” なにかを成せることなどないのだとわかりました。

 

あのとき、父のその言葉には「うん。」と軽い一つ返事しかできなかった私だったので、それは行動で応えていきたいと思わされました。

 

さて、家族とのお別れも済ませ色々と手続きが終わり、広すぎる免税店を一人買い物をしていると突然なんともいえない孤独な気持ちに襲われました。タバコ、安いからお父さんに買っていこうかな、お母さんこの香水この前なくなったっていってたよなあ、化粧品安くなってるけど友達はみんな必要ないだろうか?買い物を済ませたら家に帰るようなつもりでまわっていたものの、ここから1ヶ月私は一人なのでした。突然しゅんとした気持ちになり、なにも買わずにカナダエアの搭乗ゲート前に座りこみました。たまたま隣に座った日本人のおばあさんに、旅行でいくのか?と世間話をされ、1ヶ月語学学校に通うのだと話すと「友達もいないなかよく一人で旅立つわね、こわくないの?」と聞かれ、そこで私はやっと恐怖心がでてきたのでした。そうだ、私は本当にひとりぼっちなんだ、と。

 

でも、その気持ちは一瞬で晴れました。飛行機に乗ってもこのおばあさんがトイレに立つたび話しかけてくるし、座席の隣のからだの大きな黒人さんは体の割に機内食のデザートを残すので、そのたび「これ、あげるよ」と会話してくれる。CAの男性はトロントで生まれ育った韓国系カナダ人だそうで、あそこの日本料理のレストランが美味しいんだ、と詳細を紙に書いて渡してくれました。きっとどこにいっても素敵なひとに出会える。わくわくとした気持ちでカナダに到着しました。

 

 ひとまずここで。

10年も前のことを思い出して書いているのですが、やっぱりいつになってもこの思い出は私の記憶からなくならないなあ。

 

世界は大混乱中ですが、どうか安全で素敵ないちにちを。